きいろぺんぎんの日記

2017年4月

2017年4月1日 エイプリルフール
6時半に起床。ラジオ体操で体を動かしてから、朝食を作る。子供たちを起こす。今日も娘の服を選んであげる。朝飯はトーストとハムエッグとサラダと特製スープ。今日はちょっと手抜き。嫁を起こす。今日嫁と子供たちは旧友と遊ぶ予定。車に乗せて待ち合わせのホテルまで送り届ける。私は帰って洗濯物を片付ける。外は寒い。久しぶりの休日なので、玄関の掃除、風呂掃除、トイレ掃除。家の中も隅々まできれいにする。この前完成したばかりの三階建ての我が家。外見がペンギンなので「ぺんぎん御殿」と呼ばれている。地下一階は卓球場になっている。広いので掃除が大変。平日は家政婦を雇っているが、自分で掃除するのも楽しい。屋上からの見晴らしが良くて、天気が良い日は星を見ながらBBQ&ビアパーティーもできる。三階のぺんぎん部屋へ。ぺんぎんたちと少し遊んでやる。ぺんぎんたちと一緒に朝飯。きいろぺんぎんが寂しそうだったので一緒に家を出る。良い天気。いつも車通勤だが、久しぶりにモノレールに乗ることにする。「きいろぺんぎんさんですよね」と子供や高校生たちに声をかけられる。サインや写真撮影に応じる。一昨年出版した「ペンギンを使ったコミュニケーション法」がまさかのベストセラー。有名人になってしまった。印税でぺんぎん御殿を建てて官舎とはおさらば。今世間はすっかりペンギンブーム。モノレール内にはキングペンギンのぬいぐるみを持ったOLや子供たちの姿。ブームに乗って開店したペンギンカフェ「黄人鳥」も繁盛している。ペットのペンギンを連れて食事が可能な初めてのカフェ。嫁が店長として働いている。収益の一部は「黄人鳥アカハラ基金」として大学に寄付。アカハラで悩む学生・教員の裁判費用に使われている。大学に着いて、サクラの木の下できいろぺんぎんと記念撮影。ペンギンのおかげで運気が好転した。昨年教授がアカハラで逮捕された事件。授業中の逮捕に私も驚いた。次の教授をどうしようかということになって「実力は大差ないので、あみだくじで決めましょう」という案が採用される。あみだくじ参加者200名の中で、私が教授の座を勝ち取った。それから運営会議の改革。教授以外の教員と協力して内規の改正。教員の2/3以上の賛成を得る。学際グループは解散して原則全教員PI制とすることになった。助教の任期制も撤廃。もちろん希望があればグループを形成することも可。「絶対それではうまくいかない」と主張する古株の先生も一部いたが、講座制をやめた後から専攻の研究業績(論文数と質)が急上昇。足の引っ張り合いが無くなり、全ての教員が力を出せるようになった。暗い顔をした教員はもういない。機器をシェアすることで無駄が無くなり、結果として研究スペース・使える研究費が増えた。講座の枠に縛られないので、バランスの良い教育ができるようになった。研究分野も多様化。自由な雰囲気にあこがれてD進学者も急増した。好循環。ちなみに今まで規約の改正をせずに、職員層を無視した会議で重要な決定をしてきた教授陣は、助教に降格。これから重要な決定をするときは職員会議で全会一致が原則。大学改革の成功例として「情熱大陸」の取材を受けた。ついでに「ぺんぎん先生」ネタでナイトスクープにも出演。ラボには、Mッシーくんと、PPさん。教授になっても同じ居室と机。偉ぶって教授室にこもる気はない。教授になってから植物の細胞分化・胚発生の研究を希望する学生が急増。ぺんぎんと遊ぶ余裕すら無くなって、嬉しい悲鳴。Mッシーくんが中間管理職として指導を分担してくれている。5Fの勉強部屋からでも、4F大部屋のMッシーくんの怒鳴り声が聞こえる。胚発生サブグループはボイストレーニングによって腹から声が出せるようになった。そういえば、研究をがんばる教員・学生のため、22時以降は研究室の蛇口からビールが供給されることになった。時間になるとおつまみやジョッキが守衛室からワゴンで運ばれて来る。これも大学改革の一環。でも、今日はさっさと仕事をすませて、早めにラボを出る。留置所に行って元教授と面会。「アカハラくらいで逮捕されると思わなかった」と元教授。元気そうで良かった。教授が居なくなってからD学生たちの研究が進むようになって無事に学位取得。私が雇われ主査。今日は博士論文を持って来た。「ありがとうございます」と元教授。反省しているようなので、減刑を求めて嘆願書を書いている。何とかして、再び研究するチャンスを与えたい。帰りのモノレールでもきいろぺんぎんが大人気。スーパーで食材を買い込む。嫁と子どもたちが帰って来る。日曜日の試合に備えて地下一階の卓球場で娘と練習。ジャグジー風呂に子供たちとつかる。「お父さん大好き」とパパっ子の娘。夕飯は子供たちが好きな鍋料理と揚げ物を用意。風呂上がりに夕飯の鍋をつつく。寒い時に温かい料理は心まで温める。ぺんぎんたちにもリビングで魚を与える。食後は庭のプールでリラックスするぺんぎんたち。私は自宅に設置した特製ビールサーバで生ビールを飲む。ドイツから取り寄せたビール。子供たちが注いでくれる。「今日一日ご苦労様」と嫁が肩をもんでくれる。教授になってから指の痺れが無くなった。家族皆で食器の片付けと洗濯。0時前にはふわふわベットで就寝。現実はこれ

 

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